この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キスをして
第10章 珍事と感傷
「あの~あれは怒ってましたよね?」

外階段を降りながら私の間違いなのかと確認する。

「あんなの怒ったうちに入らないわよ?もっと冷たい」

もっと…

「あぁ~」

思いあたりがある。

「そうだ私の番号教えておくわ。あいつスイス帰ったこと言ってなかったんでしょ?何かあったら連絡して。用が無くても電話して良いわよ?」

「ありがとうございます」

手帳に走り書きしたメモを渡された。

「やせ我慢するから大丈夫は信用しないでね」

苦笑しながら手を振って商店街を歩いていくお姉さんを見送る。

「帰った?」

階段上から顔だけ出して覗く誠司に笑ってしまった。

「そんなにお姉さん怖いの?」

「怖い訳じゃない。あれは暴君だ」

仲良しだなぁ。

「飲み会近くだったの?」

「うん」

誠司が階段をすれ違い降りていく。

「帰るの?」

あ…うっかり呼び止めてしまった…

「……じゃあお邪魔しようかな」

「で、でも家でゆっくり寝たいんじゃない!?」

「大丈夫」

私の顔に唇を近付けて口角をゆっくりと上げて笑う。

「彼女の誘いを断るほど高尚な趣味は持ってないんだ」
/340ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ