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キスをして
第4章 間宮の受難
「うわっもう11時じゃん。2人ともこの後どうすんの?」
「「帰ります」」
「じゃあ眞木、間宮送ってやって」
「1人で帰れますよ」
「酔ってるときは流石に送ってもらえ。頼んだぞ眞木」
そう言って仕事に戻っていく橘さんを見送って眞木君と家路に向かう。
タクシーに乗っても経理も担当する佐伯嬢なら経費にしてくれるだろうが酔いを冷ます目的で電車で帰ることにした。
「最近彼氏と上手くいってる?なんか前悩んでたでしょ」
「間宮さ~ん。今それ訊いて欲しくなかった」
「えっごめっ、ちょっ、、泣かないでよ」
眞木君は大きな身体を縮めてシクシクとしなだれ始めた。こういう瞬間やっぱりそっち方面なんだなって思うのは偏見なのかしら。
「重いって」
「話し聞いてくれます?」
自分から振っといて嫌とは言えず二人で呑み直すことにした。
他の会社のメンバーにはカミングアウトをしていないらしいから相談する相手もなかなか居ないのかもしれない。
うちの会社休みなんてあってないようなものだし。
取り敢えず帰る方向は同じだからと私の最寄り駅で降りて近くのバーに入った。
「「帰ります」」
「じゃあ眞木、間宮送ってやって」
「1人で帰れますよ」
「酔ってるときは流石に送ってもらえ。頼んだぞ眞木」
そう言って仕事に戻っていく橘さんを見送って眞木君と家路に向かう。
タクシーに乗っても経理も担当する佐伯嬢なら経費にしてくれるだろうが酔いを冷ます目的で電車で帰ることにした。
「最近彼氏と上手くいってる?なんか前悩んでたでしょ」
「間宮さ~ん。今それ訊いて欲しくなかった」
「えっごめっ、ちょっ、、泣かないでよ」
眞木君は大きな身体を縮めてシクシクとしなだれ始めた。こういう瞬間やっぱりそっち方面なんだなって思うのは偏見なのかしら。
「重いって」
「話し聞いてくれます?」
自分から振っといて嫌とは言えず二人で呑み直すことにした。
他の会社のメンバーにはカミングアウトをしていないらしいから相談する相手もなかなか居ないのかもしれない。
うちの会社休みなんてあってないようなものだし。
取り敢えず帰る方向は同じだからと私の最寄り駅で降りて近くのバーに入った。