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第4章 間宮の受難

眞木君が話すにはこうだ。

よく行く本屋で何度か見かけた男をナンパした。２人はめでたく付き合って眞木君の部屋によく来るようになったがなかなか彼氏は部屋に呼んでくれない。（前に聞いたのはここまでだったのよね）
その後遂に口説き落として部屋にあげてもらい浮かれ気分で何度も部屋に行ってラブラブだった。
そして２週間ほど前２人で仲良くイチャついていると玄関からバタバタと音がした。
そこで初めて知ったらしい。
彼女が居ることを。
（で、今ここ）

「そしたらベランダから服を下に投げ落とされて俺までベランダから降ろされたんですよ!２階ですよ!?酷すぎる…惨めすぎる」

眞木君‥君も大変そうだね。
壮絶すぎるよ‥
お姉さん同情するわ。

「裸で？」

「下は穿いてたから大丈夫でした。上半身位ならどうにかなるんで」

あぁ‥。
そういう問題じゃないのでは。

「今は別れたんだ」

「それが先週の木曜日に彼女は上手く誤魔化せたから今度会おうって馬鹿にされてますよね」

うん、下に見てるだろうね。

「会わない方が良いんじゃない？」

「好きだったんだけどなぁ」

なんでこんな爽やか少年(しかもゲイ)を慰める羽目になったんだろ。
男女とは慰め方が違うんじゃなかろうか？