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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第9章 盟主的暗躍
「・・・
迎えに来ましたよ‥パウリーネ・・
もっとルークと共に居たいと思うのなら、私の手を取りなさい‥
決めるのは貴女次第‥さあ、どうしますか?」
「あ・・・
私・・・は・・・」
アドルフが帰った夜、私は娼館のパウリーネの部屋に軽々と窓から入り、彼女に選択肢付きで手を差し出した・・
「ルークは貴女をとても気に入っています、勿論私も嫌いではありません‥
私達が一緒に居れる場所に案内しましょう、他の男性の相手をする事も、飢えも貧困も無い貴女だけの場所に・・・」
「は・・・い・・・」
魅せられたように、パウリーネは私の手を取る‥
私の方は計画的‥娼婦という立場で、飢えや貧困そして男の相手をしなくて良いという言葉は、一番魅力的な言葉・・
「賢明な判断ですパウリーネ」
首筋に少し力を込めて触れれば、彼女は簡単に気を失ってしまう。
「さあ行きましょう‥
豪華な鳥籠という名の場所へ・・・」
意識の無いパウリーネを軽々と担ぎ、私はまた窓から娼館を抜け出した。
3階建ての建物から飛び降り、一度路地裏へと入りミュンヘン郊外から本部遺跡への道を辿る。
そう‥抜け出して来た時と同じように・・・