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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第12章 政党を我が物に‥
気配を消し、影に隠れていた所に一陣の風が舞う‥
これは合図‥盟主からのサイン。
(あの女をお持ち帰りする気‥)
あんな盟主は初めて見た‥
まるで、あの女性に本気で恋しているような甘い囁き熱いキス・・
(その場によって変える‥
話し方を変える事無く‥‥)
正に今の盟主はそれを実践して見せた‥
何時もと変わらない話し方で、簡単に女性を堕としてしまった。
(今は盟主からの命が優先・・)
2人が居る場所から少し離れた場所で、敢えて姿を現した‥
話の流れからして、それが必要だから。
「・・・
そこの君!」
「はい、自分でしょうか?」
盟主が自分に声を掛ける‥
勿論その辺を歩いていた、知らない親衛隊として‥‥
「君は任務中かい?」
「いえ、眠れずに外を歩いていただけです!」
「だったら、見回り中に具合が悪くなってしまった彼女と、見回り任務を交代してくれないか?」
「はい!
ご命令とあらば!!」
「そう‥頼むよ‥‥」
「了解しました!」
普通の上官と下官の会話、そこに嘘は無い。
盟主は彼女を連れて別荘の中へ‥
自分は予定通り、見回り任務の交代。
「・・・・・・」
また風が吹く‥
多分盟主から‥‥
盟主の方が上手く行く事を願いつつ、自分は見回りを開始した・・・