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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
「それは俺が‥
最低限の命の保証だけでもと‥‥」
「それも聞きました、安心した顔をしていましたよ‥
パウリーネの事もそうですが、ルーク‥貴方の事も心配していた‥‥親子ですからね当たり前です」
「それは・・・はい・・・」
両親には、あの願いの時に居室に行ってから一度も会っていない‥
パウリーネもそうだが、賢人である両親にも会わない方が良い、そう判断していた。
「・・賢人とて人の親ですルーク?
親が我が子を心配しない訳が無い‥違いますか?」
「・・・
盟主の仰る通りです・・」
「まあ事情が事情ですから、会わなかったのは分かります‥
本人達はそこまで気にしていないでしょうが、居城内でガルシアは、幅と派閥を作っているとも言われていますし‥‥」
「その様な事は‥‥」
そんな事になっていたとは‥
一番立場が弱い自分が狙われたのもこれが原因‥全く派閥なんて作っていないのに‥‥
「下衆な勘ぐりとは理解していますが、親子3人が中高位階級となれば、この居城内でも余計な憶測は仕方が無い事‥
人間心理‥こればかりは賢人といえども払拭出来ないんでしょう」
「それは理解出来ます‥」
「私から見れば、愚かな考えですがね‥
そんな理由で、今度こそ本当に安全を期す為に、パウリーネに3名付け、普通上がって来れないこの最上階に居室を移せと指示したまでです」