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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第18章 彼女の動向



(・・・5分・・・)


保たせていた力を解放、監視員達は通常の状態。



(はあ―
精神を保ちつつは、余計な力と精神力を使います)


壊すのなら簡単、だが保ったままは私に取れば一苦労‥
パウリーネで実感したが、人の精神は脆過ぎる。



「さて‥
本当に飲み過ぎは禁止ですよ?
過ぎれば‥後は言わなくても分かりますね?」



「「「勿論です!」」」


この5分の空白は酒を飲み、あの真面目な監視員にはモニターを眺めていたという、偽の記憶を与えた。



(これで良いでしょう)


酒が無くなったからと言い訳し、監視ルームから出た‥
後は何時も通りに地下シェルターに居れば済む事。



「朝まで保ちますかね?」


問題は‥パウリーネの時と同じ、バランスの狂い‥
今の所は何も無いが、何時狂うか私にも分からない。



(さっさと退散を選びたいです)


シェルターに戻り、椅子に座ってから大きなため息‥


今‥外に出たら、餌のあまりくらいあるだろうか?


近頃餌の補給をしておらず、少なからず飢えはやって来るのだから、少々摘まみ食いをしてもバチは当たらない。


最上階に連絡を取り、外の確認をしたいと報告‥
そしてそのまま本拠地から出た‥獲物を追う目で‥‥



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