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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶
・・それより・・
「不味いですね」
気付かなかったとはいえ、傷付き流れてしまった私の血‥
相手を警戒して止血もしていないのだから、血は流れ大地に落ちる。
(・・・
今は考える前に、この面倒な人間を捕まえなければ、後々まで響きますか・・・)
間合いを開けながらも隙は無く、何時飛び掛かって来てもおかしくはないこの状況。
ついでに言えば、この手の警戒をしていなかったので、手持ちの武器は無い。
「ヴ・・ヴ・・
・・・アァァァ―――!!」
「っっ!!」
素早い!!
ナイフを向け、飛び掛かって来たのは避けたが、捕まえるタイミングは無かった。
「仕方が無い‥
不本意ですが、本気で行きますか‥‥」
今日は何も無いと、抑えていた身体能力と力を解放、そのまま私の方から相手に向かって行く!
「ッッ!?」
「私に勝とうなど‥‥甘いですよ!」
一気に間合いを詰め、喉元に一撃!
「グハッ!?」
その勢いのまま、胸に逆回し蹴りを入れた!!
「グッ アァァ――!!!」
身体能力を解放した私の攻撃に、獣の男は宙に浮き地面に叩き付けられる事に‥
それも、どちらも急所狙い、普通の人間であれば命は無いが‥‥。