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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー
こう歩いていても、影からこちらを伺うのが数名‥
何もしなければ手を出さず、これは賢明な判断。
(・・・
やれやれ‥‥一応躾はなっていますが、どんな理由でこれだけの人数を投入したのやら‥
そして誰が投入の命を出したのか‥‥私に断りも無く‥‥)
理由があるとすれば、セーフハウスから連絡を取った時に、某の話はあった筈‥
なのに急なミュンヘン散開が腑に落ちない。
「・・・・おや?」
「どうしたコンラート?」
「見知っているのが居ます‥
・・・出て来なさい!ハールマン!!」
「・・・・・・・」
私の声に出て来たのは、戦闘用の服を窮屈そうに着ているハールマン‥
何故ハールマンまで??
「どういう事です?」
「・・・
調和と混乱が言った、捕獲していた人間が集団で逃げ出した、捕まえるか殺せと‥
俺も駆り出された、殺せるなら手伝う」
本部遺跡で捕獲しているのは、今の時代には合わない思想犯罪者達‥
こんなのもCross selsが受け持っており、広大な関連施設で飼い殺しをしている。
「はあーーー‥‥
ハールマン、あなたには誰の犬ですか?
何時の間に調和の犬に成り下がりました??」
「・・・俺はご主人様の犬・・・
だけど殺れるチャンス、これも捨てがたい」