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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー
「ご配慮痛み入ります」
「ハールマンもお行きなさい‥
漏らせば‥‥お仕置きが待っていますよ?」
「勿論!
光追う、撃ち漏らさないご主人様!!」
喜び走るハールマンと、静かに闇に消える調和と混乱‥
これで静かになるというもの。
「・・・凄いな・・・」
「これも私の一面、逃れられない運命の内‥
本当に行きますよ悠真、そして家に到着したら鍵を掛け朝まで外には出ないよう‥‥私からの忠告です」
「コンラートは?」
「手伝いでしょう、このまま無視という訳にもいきませんので‥
捕獲者のような雑魚に殺られる私でもありません、無用な心配ですよ」
「・・・
コンラートあんたは‥‥いやいい‥‥」
「・・・・・・・」
歩きながら話し、悠真が住むアパートに着き、もう一度だけ念を押して悠真と別れた。
「・・・
さて責務は責務、全員捕まえるか殺すまでミュンヘン市内を回りますか」
ポケットの中に忍ばせていた盟主のピアスを耳に付け、より高く見える屋根の上へと飛び上がる‥
幾ら嘆いても私の運命は変わらない、盟主という運命‥‥今はその運命に身を浸すのみ・・・