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シャネルを着た悪魔
第4章 ☆CHANEL NO4☆


「中に入ってた現金は……」

「……。」


沈黙が『答え』を表している。

一気に肩が重く感じた。


時計を意味もなく見つめてみた。

これを売っても、10万円と少しくらいだ。今のホテル相場だとせいぜい三泊出来るか出来ないか、という所。



「私、全てを失いました」


「──はい?」



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