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第4章 ☆CHANEL NO4☆

「じゃあ……」

「でも買い取れないよ」


「どうしてですか？」


「これを買い取るんだったら現金で500万以上は必要だ。──でもわかるだろう？この店で一番高いのは、あそこにあるロレックスのサブマリーナくらい。」

「こんな小さな、一人でやっている質屋に500万現金で出せる余裕なんて無いよ」



「そんなっ、その値段で買い取らなくて良いんです！」

「でも──さすがにこれほどの物を──っ」


この一連の『犯人候補』がドコの誰かは分かっている。

唯一分からないのは──、何故ここまで私にしたのか。だ。


「20万円」

「はい？」


「20万円で買い取ってくれませんか？」