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シャネルを着た悪魔
第5章 ☆CHANEL NO5☆
「ヨボセヨ~」
「ヨボセヨ」
このご時世に及んでまでもタクシーを使う私はやっぱり金銭感覚が一般の人と違うのかもしれない。
BNの事務所はカンナムに有る事は知っていた。──普通それなら、地下鉄でカンナムまで行って、そこからは通行人に聞くだろう。
でも私は……JALで韓国にきて、タクシーでカンナムまで向かおうとしている。
愛想の悪い運転手さんに、50000ウォン握らせた。日本円で大体5000円くらいだろうか?そして──言う言葉はたった一つ。『BNエンターテイメントまで』と。