この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャネルを着た悪魔
第9章 ☆CHANEL NO9☆
「………。」
私がお花畑なんだろうか?この歌詞がどうも自分とアイツに当てはまる気がした。
「いい歌でしょ?韓国語ちょっと入ってるけど分かる?」
「うん、何となく」
この三人の事はあんまり好みじゃなかったのだろう。
少し見てからヒョナは『じゃあ、答え合わせしてあげるからサビの部分の歌詞を訳してみて』と言ってきた。
「……。」
「どうしたの?」
分からないワケじゃない。ただ、訳すのにも勇気が必要な気がする。
『ねえ、ガール。教えてよ』
『君は何故僕にとって”有害”も同然なんだろう』
『君は驚くほど素敵なんだ』
『僕のベイビー、教えてくれないか。どうして僕は──君の事を考えると気が狂いそうになるんだろう?』
『ねえ、ガール。ごめんね』
『僕はただ強がってるフリをしてるだけなんだ』
『一度だけで良いから顔を立ててくれないか?』
『一度だけで良いから──』
『僕の欲しい言葉を言ってくれないか?』
『愛してる』