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シャネルを着た悪魔
第15章 ☆CHANEL NO15☆
「サファイアさ、色々有ったよ。」
「売れなさすぎて解散話が出て──マネヒョンが会議の時に会長やスタッフに頭下げてくれた話しも知ってる。」
「テレビ局で爆竹して、二年間KOSに入れなかったこともあるし」
「僕が16?18?それ位の時に同じ年のヤンキーに喧嘩売られて、ボコボコにされたら次の日、その溜まり場見つけたヒョン達が殴り返しに行ってくれたでしょ。」
「結果的に、五人とも顔がボコボコでその日予定されてたBLXのバーターをキャンセルする事態になって、あの穏和な会長に激怒されたもんね。」
「他にも笑える話しも泣ける話しも沢山有る。」
「──思い通りには成功の近道を通れなかったけど、その分、本当に色々と経験させてもらったグループなんだよ、サファイアって。」
「マンネの立場から見ると感じる部分が有りすぎる。」
「俺ね、決して解散してはならないグループって有ると思うんだよ。」
「日本ではSMAPさん。韓国では──僕達サファイアだと思う。」
「これだけ毎日の様に一緒に居た僕達も、今度はいつ五人揃ってテレビカメラの前に立てるか分からない状況でしょ。」
「でも──そんな状況なんか、屁じゃないよ。僕達サファイアにとったら。」
「だから……これからも守っていこう。歴史的なグループSfireと、そのリーダーであるヒョンの帝国グループを。」
男六人の涙は、暑苦しいものじゃなかった。──逆に、とても爽やかだった。