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if…─もしも、ちーちゃんが女子高校生だったら…
第1章 もしも、ちーちゃんが女子高校生だったら…
夕焼け色の誰もいない二人だけの教室…
視線を外して素っ気なく立ち上がる彼に、机がカタンと音をたてる。
─ねぇ…、わざわざ戻ってくるほど大事な忘れ物ってなぁに?
「…そっか。なら、途中で気がついてよか…ッ…」
すると、不意に頭を引き寄せられて…
「オレの忘れ物は…
…お前───…」
…目の前の眩しいくらいの陽が陰った。
夕陽と校庭の部活動の声を背に、伸びて重なるふたつの影…
名残惜しそうに離れた唇に、
視線が絡んで…
熱くなった頬にそっと触れるのは
…クラスメイトの雅くん。
「ほら…帰るぞ」
──fin…
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