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if…─もしも、ちーちゃんが女子高校生だったら…
第1章 もしも、ちーちゃんが女子高校生だったら…
頬を撫でる指先も、腰に回る逞しい腕も…
「は…ぁ……」
重なる度に甘さを深めていく唇から零れ落ちる吐息も、生まれる熱にせつなげに細められる瞳も
全部がいとおしくて……
込み上げてくる想いを胸に、夕日にキラキラと光る髪を掻き抱くように手を伸ばせば、そこへ絡められる長い指。
頬から滑り落ちた彼の手に下唇をそっと割られれば、熱を交わし合うふたりの距離はゼロよりもっと深くなる。
力が抜け始める躰……
それを素直に彼に預ければ、雅くんはアタシの背中をそっと壁に押し付ける。それから彼はもう一度だけアタシの名前を呼んで…
「…お前のその顔、
見れんのはオレだけでいいんだよ…」
熱を孕んで独占欲に深く染まった瞳で
「だから足らない自覚…」
そう…
「…今から思いしれ」
…言った。
「ちぃ……ッ…」
その真っ直ぐな瞳も、
少し余裕のない表情も
アタシの名前を呼ぶ声も
全部が…
「……好きだ」
─黄昏が染める。
想いを焦がし重ねるふたりをいつまでも…
──fin…
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