パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 お料理の時間

「女の勘プラス職業柄の勘って言う奴かな？」

そう言う萌に

「そうだと思うなぁ。多分色々な事を見て来たんじゃないかな。よく分からないけど。隆さん談によれば、色々みんなそれで助けられて来たって言ってた。」

と、誠。

「私もそんな風になりたいな…」

と零し

「ゆっくりゆっくり。ゆうちゃんだって、俺たちの事みたいな事で勘だけは当たって欲しくないだろうし。何度もそうやって言ってたから…良く分からないけどな」

そう言っていた所で、ぐぅぅ〜と萌のお腹が鳴る。

かぁぁぁと顔を染める萌。

「そいや、何食べようか。出前でも頼む？あ、いや、俺最近金遣いすぎだな…」

と、零す誠に

「私、なんか作るよ。何かリクエストある？」
と萌は言う。

誠は顔を輝かせ
「肉じゃが！！」
と言った。



一階のリビングに降り、萌は調理を始める。

土日に二人でスーパーに行き買い物をしていたから助かった。

誠自身もそんなに料理はしないし、平日は萌の家に行って夕食を食べていることもあり、冷蔵庫に入っているのは、すぐに痛まないような野菜と、冷凍保存にしてある肉と魚。

あと、朝、誠が食べる乳製品。

金土日は萌が誠の家に行き、作る為、スーパーに行き、ああでもないこうでもないと二人で言いながら、買い物をする。

海外に行っている両親から月々仕送りは貰っているが、誠自身は生活のためのものにしか、それは使っていなく、ほとんどはバイトをしたお金を使っている。

（まるで夫婦みたいね）

と、萌は顔を綻ばせながら、調理を進めて行った。

全て野菜を鍋の中に入れ、グツグツと野菜を煮込ませる。

そんな折、リビングにいた誠が、ギューッと萌を抱き締めに来た。