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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第20章 夏子の恋
新田夏子は、朝の満員電車をふぅ…と降りていた。
(萌達見習って、早い時刻に乗っては来てるけど、毎日キツイわ…)
そう思いながら先に歩いてる姿を見つける。
その人を見ただけで胸が高鳴る。
大きな背中のその人は、同じクラスの友人、高橋萌の彼、川仲誠の友達だ。
名前は望月紘。
誠と高辻波留と3人でつるんで、いつもバカバカしい話をしているけれど、野球部でトレーニングや練習をしている時は真面目そのもの。
四月に、同中の先輩である敦子先輩に半ば強引に引っ張られて入部した夏子は、スコアの書き方や洗濯、ボール磨き、グラウンドの整備と部活中は結構忙しく過ごしてた。
初めは、
(坊主な癖にチャラ男が野球部なんてね…)
なんて思っていたけれど、紘のポジションはセカンド中継ぎ。
結構難しいポジションに付いている事に、最初は意外に思っていた。
けど今は…好きになってしまった。
見つめるようになったけど、一人では話しかけれない。
そんなことを思っていると、
「なっちゃん!おーはよ!」
と、萌が背中から飛び込んでくる。
夏子は
「わっ!」
と驚きながらも、萌の隣にいた川仲誠と萌に
「おはよー!」
と挨拶し、3人並んで歩いた。
「そう言えば、グループLINEのことなんだけど…」
と言う萌は、最近11月になり、肌寒い日が続いてるため、ベージュのカーディガンを羽織り、その下にセーラー服を着ている。
入学式に出会った時は、ぼーっと、その可愛さに見惚れたものだったけれど、最近は艶っぽくもなって来ていてて、
(これも川仲くんのお陰なんだなぁ)
なんて、思う。
それに比べて自分は、平凡そのもの。
自分自身の事はコンプレックスの塊だと思っていた。
けど、萌や萌の彼氏である誠は
「そんなことないよ、なっちゃんも結構モテるんだよ!」
と教えてくれる。
でも、萌はしょっちゅう呼び出されていたけど、自分は何にもない。
(ホントに?)
と思っていた。
(萌達見習って、早い時刻に乗っては来てるけど、毎日キツイわ…)
そう思いながら先に歩いてる姿を見つける。
その人を見ただけで胸が高鳴る。
大きな背中のその人は、同じクラスの友人、高橋萌の彼、川仲誠の友達だ。
名前は望月紘。
誠と高辻波留と3人でつるんで、いつもバカバカしい話をしているけれど、野球部でトレーニングや練習をしている時は真面目そのもの。
四月に、同中の先輩である敦子先輩に半ば強引に引っ張られて入部した夏子は、スコアの書き方や洗濯、ボール磨き、グラウンドの整備と部活中は結構忙しく過ごしてた。
初めは、
(坊主な癖にチャラ男が野球部なんてね…)
なんて思っていたけれど、紘のポジションはセカンド中継ぎ。
結構難しいポジションに付いている事に、最初は意外に思っていた。
けど今は…好きになってしまった。
見つめるようになったけど、一人では話しかけれない。
そんなことを思っていると、
「なっちゃん!おーはよ!」
と、萌が背中から飛び込んでくる。
夏子は
「わっ!」
と驚きながらも、萌の隣にいた川仲誠と萌に
「おはよー!」
と挨拶し、3人並んで歩いた。
「そう言えば、グループLINEのことなんだけど…」
と言う萌は、最近11月になり、肌寒い日が続いてるため、ベージュのカーディガンを羽織り、その下にセーラー服を着ている。
入学式に出会った時は、ぼーっと、その可愛さに見惚れたものだったけれど、最近は艶っぽくもなって来ていてて、
(これも川仲くんのお陰なんだなぁ)
なんて、思う。
それに比べて自分は、平凡そのもの。
自分自身の事はコンプレックスの塊だと思っていた。
けど、萌や萌の彼氏である誠は
「そんなことないよ、なっちゃんも結構モテるんだよ!」
と教えてくれる。
でも、萌はしょっちゅう呼び出されていたけど、自分は何にもない。
(ホントに?)
と思っていた。