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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第24章 萌の部屋
3人でご飯を食べ終え、誠は食器を率先して片付ける。

居候の身、やることはやっておかなくては…と思ったからだ。

(しかも未来のお母さんだしな。うん。俺今から頑張ろ。)

と、誠が思っている時、


「二人共、お風呂入っちゃいなさーい」

と、早苗。

「あ、おばさん、食器自分洗うんで…萌、先に入って来な」

と言う言葉に

早苗が

「良いの?それじゃよろしくね!」

と言い、

萌は

「分かった」

と言い、入浴準備をし、浴室に入る。

誠は食器を洗おうとし、スポンジに洗剤をつける時に、

「まこちゃんまこちゃん」

とコソコソ手招きする早苗。

「ここ、アパートって言っても、壁が厚い作りになってるから安心してね。」

と一つの箱を誠に渡した。

なんだろう…と思い、箱を開けてみると

(コ、コンドーム!!)

が何束も連なっているじゃないか!!

誠は

「いやいや、おばさんそんなそんな」

と、箱を返そうとしたが早苗は

「ううん!彼氏と別れたばっかりで、当分恋愛は良いやって思ってるから使っちゃってー。これ劣化の期限とかある筈だし」

あ、この話萌には内緒ね、ふふふ

と早苗はあっけらかんと言う。

(お、おばさん、寛容過ぎだろうー!!い、いや、そっちの方が俺も有り難いけど…うわぁー俺はどうしたら良いんだぁぁぁ〜!!)

と、迷いつつ


押し問答の末に強引にコンドームの箱を押し付けられ、冒頭のシーンになるのであった。
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