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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第25章 学校閉鎖と墓参り
「お待たせしましました!白燐堂のオリジナルパフェでーす!」

ドンッドンッと二つ、白燐堂のパフェが並び、萌と夏子は顔を見合わせて

「「うわぁいっ!!」」

と言って食べ始める。

(や…やっぱり、ここだったのね…)

と言う隣では、同じように青白い顔をした波留と、

「俺も食いたいっ」

と言って、夏子のパフェから長いスプーンを取り、パクパクと食べている紘の姿がある。

萌がきょとんとした目で、

「食べないの?」

と聞いてくる。

(あの時、美味しいと思って食ったけれども、見ると威圧感パなくて、つい)

と、内心苦笑いを浮かべて、

「お、おう食べる食べる!!」

と、咄嗟の体の拒否反応に負けじと、食べ始める。

「夏子ちゃんと入ってたんだ?」

そう聞く誠に

「うん。そう。最初雑誌見て、ここ良くない?って話になって。ね?」

と、萌は夏子を見つめ返し、夏子は

「うん!」

と、頷き返す。

「てか、君たちもしかして…」

波留は、夏子のパフェに手を出している紘の顔をじーっと眺める。

「いやっ!あはははは」

赤面する紘。

夏子は顔を赤らめ、ちらっと紘の顔を見る。

「な、なんか、こんな時にアレなんですが、付き合う事になっちゃったかなー…みたいな」

と、紘が笑って話しているのを、誠はちくん…と

(こんな時…)

胸が痛む。

片方では、婦女暴行で大変な事になっていて、萌とは順調…ではなく、萌が不安でいっぱいになってる状態。

(萌らしく…ないんだよな…)

昨日の行為も、今日の朝の行為も…。

(どうしたら、不安を取り除けるかな…。)

そう思っていたら、パフェのスプーンの手が止まっていたらしい。

「…まこちゃん?」

と聞く、萌に

「なんでもない」

と、誠。

その微妙な顔つきも、一度不安を覚えたら連鎖状態になってしまう事を誠は、知らない。
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