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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第27章 静かな日常と影
グリグリと奥をかき乱しながら、誠の腰は段々と早くなっていく。

「ふぅん…ふぅん…んん…んん…んんんんっ!!」

ビクンッとする萌と膣の蠢きに

誠も

「うっ!」

と、止まった。

萌の服を直し、誠も自分の服を直す。

時計をみるとあと20分ほど時間がある。

「はは…一時間もシちゃったね…」

と、誠は苦笑いしながら、萌をあぐらをかいた上に乗せた、いつものスタイル。

萌はあぐらの上でぷんぷん怒っている。

「理不尽まこちゃん嫌いー」

と言う萌に

「大丈夫…今萌ちゃんの好き好きリスト作ってるから、それを全部掛け合わせるだけだよ…」

と耳元で囁きながら、ぎゅーっと、萌を抱き締める。

「好き好きリストって?」

「それは後のお楽しみってことで」

チュッと軽くキスをする。

「当面昼で帰れるのはラッキーだね…」

「ああ…昼間は人気もあるしな……その代わり、あとあと詰められるけど、あいつが暴れてる限り仕方がない…」

萌は俯く。

「放課後、携帯ショップ行くから。」

誠の言葉に、

「え?なんで?」

と返す萌。

「それは後のお楽しみ〜」

と、他に喋っていたら、チャイムが鳴る音がする。

「じゃあ、行くか」

と言う誠に

「まこちゃん、ホントにありがとう…」

と、ギュ…ッと抱き締める萌。

「萌にそう言われたら、いつでも俺は大丈夫さ」

と言いながら、手を繋ぎ教室に戻って行った。


そこに待ち受けていたのが、腰に手を当てたゆう。

ズサッと誠は後すざる。

「どこにいたのかなぁ?まこちゃん」

と、業火の如く怒るゆうに

「いやっあのっ」

と、いつもの光景にクラスメイトはクスクス笑っている。

「まぁ貸し1にしておくわ…。朝はすごく助かったから…」

小声で言うゆうに

(今日はなんか感謝される日だな…)

と、思いつつ、

「放課後、全員集合よ。」

の、一言に、誠は真面目な顔で

「分かった」

と、頷いた。
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