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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第3章 パニックな朝と懸念
「いやっ!ちょっ!静かにして!!マジ静かにして!!」

誠は言うが

なれそめはー?

やっぱ誠、萌の事が好きだったんだねー!!

おめでとーう!!

と、聞きたい人や祝いたい人が次々に現れて来たのだ。


「つぅーか、お前!!バレバレなんだよっ!!」

紘が、パチーンとまた、誠を叩き

「いてー!!」

と、言った時


ガラッと、ゆうが教室に入って来たのだった。



HR後、職員室に来た二人を

「ちょっと来て!!」

と言い、職員室の外に連れ出すゆう。



「まこちゃん!萌ちゃん!あんたら何やってんの!!」

と、教科書を筒状にし、スパンッスパンッと誠と萌ではたく。


「えー…と」

と、誠は言うと

「えーとじゃないっ!」

ボンッ
と、力一杯誠を筒状にした教科書で叩く。

「電車とか不特定多数が見てる所で、そう言う事するのやめなさい!!
まこちゃんが萌ちゃんの成績落としたんだから、仲良く手を繋ぐくらいに留めなさい!!」

と、ゆうは誠に力を込めて言う。

「そ、その…ごめんなさい。ちょっちょっと辞められなくて!!」

「もうほんっと、何やってんの…まこちゃん……」

と、げんなりしたゆうは言ってるが、本心では

(まるで昔みたいじゃなーい!まこちゃんが戻って来た♪)

なんて、思っていた。

「…で?あんたらちゃんと、この週末、勉強したの?」

と、聞く。

「はい、しました!」

と言う誠に対し

萌はそれが…と、ゆうに耳打ちをする。

萌の耳打ちを聞き、ゆうは目を見張り

「な、7回ぃぃぃぃぃ〜?!」と、叫ぶ。

最初から通り掛っていた生徒や先生がチラチラ見ていたが、いつも温和な
ゆうがそんなに怒っている姿に、みんなでビクッとする。
萌が
(勉強はしたんだけど、七回もしちゃって、どうしたら良いのかな?)

と言ったからだ。

ゆうは

(なにそんな性欲あんのよ…。健康体なのは良い事だけど、これはちょっと萌ちゃんが可哀想ね……)

なんて、思いながら

「まこちゃん!あんた!何そんなやってんのよ!!」

「俺だって聞きてぇーよ!!萌のはだ…んぐっ」

(一途と言うか、好きな女の子の前で暴走しちゃう気持ちはなんとなく理解出来るけど、ここで、こう言われたらヤバイ!!)
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