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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第27章 静かな日常と影
ある日突然、悠治が病室のベッドに寝そべって、
「誠ー」
と、いつも愛称ではない普通の呼び方をする悠治。
同じく、ベッドで寝そべっていた誠は
「どしたの?おじさん?」
と、聞く。
「好きな子にはな、大切にしてますよって言うのを態度とか言葉で、ちゃんと表現するんだぞ」
誠の頭を撫でながら言う悠治に
「態度…言葉…表現…?」
戸惑いながら話す誠に
「今のお前にはまだ難しいか。でも、お前は絶対良い男になるよ」
と、筋力が落ち、痩せ細った腕で誠を両手で持ち上げる。
「そ、そうかな?」
そう言う誠に
「俺が保証する。絶対良い男になれ」
と、言った。
その日から、誠は悠治と早苗のやり取りを見て、どんな風に悠治が早苗に接しているかを見始めた。
(タレ目って言うのは、多分偶然だけど、多分雰囲気が似てるってのはそのせいだな)
と、誠は思う。
とは言え、自分に自信がなくて、萌に痴漢をしてしまった訳であるけれど、最初に萌に
「そのままで良いよ」
と言われて、今の自分がいる。
どんなに変態と言われ、ヘタレだとしても…。
(あ。そいや、お仕置きなにしようかなぁ…)
と考える誠。
ふと、写真立てから視線を感じた様な気がして、
(ご、ごめんなさい!おじさん!!)
と、謝っていた時、萌からお呼びがかかった。
カレーを口にして、ほわーんとしている誠。
「美味しい?」
と、クスクス笑う早苗に
「うまいっすー」
と、ガツガツ食べる誠に
「こんな風に食べてもらえると作り甲斐があるわね」
と、優しそうな表情で言う。
萌も
「お母さんのカレーはホント美味しいもん。」
と言う一言に
「ふふふっ」
懐かしそうな表情を浮かべた。
萌と顔を見合わせて
(きっと、おじさんとの思い出の味なんだ)
と、誠は思った。
「誠ー」
と、いつも愛称ではない普通の呼び方をする悠治。
同じく、ベッドで寝そべっていた誠は
「どしたの?おじさん?」
と、聞く。
「好きな子にはな、大切にしてますよって言うのを態度とか言葉で、ちゃんと表現するんだぞ」
誠の頭を撫でながら言う悠治に
「態度…言葉…表現…?」
戸惑いながら話す誠に
「今のお前にはまだ難しいか。でも、お前は絶対良い男になるよ」
と、筋力が落ち、痩せ細った腕で誠を両手で持ち上げる。
「そ、そうかな?」
そう言う誠に
「俺が保証する。絶対良い男になれ」
と、言った。
その日から、誠は悠治と早苗のやり取りを見て、どんな風に悠治が早苗に接しているかを見始めた。
(タレ目って言うのは、多分偶然だけど、多分雰囲気が似てるってのはそのせいだな)
と、誠は思う。
とは言え、自分に自信がなくて、萌に痴漢をしてしまった訳であるけれど、最初に萌に
「そのままで良いよ」
と言われて、今の自分がいる。
どんなに変態と言われ、ヘタレだとしても…。
(あ。そいや、お仕置きなにしようかなぁ…)
と考える誠。
ふと、写真立てから視線を感じた様な気がして、
(ご、ごめんなさい!おじさん!!)
と、謝っていた時、萌からお呼びがかかった。
カレーを口にして、ほわーんとしている誠。
「美味しい?」
と、クスクス笑う早苗に
「うまいっすー」
と、ガツガツ食べる誠に
「こんな風に食べてもらえると作り甲斐があるわね」
と、優しそうな表情で言う。
萌も
「お母さんのカレーはホント美味しいもん。」
と言う一言に
「ふふふっ」
懐かしそうな表情を浮かべた。
萌と顔を見合わせて
(きっと、おじさんとの思い出の味なんだ)
と、誠は思った。