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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第10章 賭けの結果
隆がきゅっ、きゅっと赤ペンで丸付けをしている。

その時に気付いたのが、

(私たちの問題って大学受験用の問題集からのだったじゃない!!)

普通の問題集に比べて、大学受験用の問題集で作られてるなら難しいのは当たり前だ。

きっと、萌は誠を睨みつける。

目が合った誠はニヤリと笑う。



ふぅぅぅ〜と隆は溜息を吐く。

赤ペンのキャップを締め、

「終わったぞ」

と、誠と萌に声をかける。


「誠が92点。高橋さんは……」

隆の間が空き、ドキンドキンと胸が高鳴る。

「78点。」

「な、ななじゅーはち………」

萌はがっくし項垂れる。

(賭けは私の負けじゃない……。)

「一問正解なら行けれたんだけど、後は全部ケアレス。根本的な公式間違えとかはないから、もう一回やったら多分もっと点数取れるよ」

隆はそう言うけれど、

ずーん…と落ち込む萌。

誠は

「ま、まあさ、そんだけ点数取れたんだから、テストもいけると思うし、今から復習しようぜ!」

と、落ち込む萌に慌てて言ってきた。

萌は

「でも…」

と言うと、誠は

「先週の問題も同じ問題集からだったんだぜ?難易度は違うけど、大丈夫だよ。今迄しっかり勉強してきたんだから」

と、萌の頭を撫でた。

「そうだね。明日から期末だし、ここでめげててもダメだもんね!」

萌は誠に言った。

隆は

「期末終わった後、1日休みあるから、そこで亮と言ってた遊園地行こうか」

と言う。

美咲は

「そうね!楽しみ!!」

と、わくわくした表情で言う。


誠は萌の耳元で、

「その時に、オシオキ、な?」

と、ニヤリと笑う。

(こ、こいつの策略だぁぁぁ〜ずるいぞ、このぅぅぅぅ〜!!)

と、萌は誠を睨み付けるも

オシオキが何だろうか、ドキドキする自分もいる。

(まこちゃんに感化されて、私も変態になってしまった…)

と、耳まで顔を赤くした。

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