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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第32章 アバンチュール

先日、夢に出てきた後輩との、五年前ほどのお話からしましょうか…

何がきっかけか…
彼の家庭の悩みを聞いたお礼だったように思います。

おかげでなんとか別れずすみました…的な?

久しぶりに飲もうということになりました。
彼は元々、家から遠い勤務先への通勤で、私と会うために更に遠くに、三角形に移動して、飲みに行きました。

もしかしたら、2人きりでなく、共通の知り合いも交えての飲みだったかもしれません。

何故か飲んでいる最中の話は一切覚えていないのです。
お互いに、周りには無頓着なので『あの人どうしてる?』等という会話はあり得ないし、真面目に仕事に対する思いとか、考え方などを話したのかもしれません。

彼の電車が無くなるので、昔のように遅くなるわけにもいきません。

そんなに酔っていないのに、彼は私の行き先のホームまで一緒に降りてきました。

「何だかだるいな〜」

思ったことを口にしました。

「飲み過ぎたんじゃないですか?」

お互いお酒は強い方だし、どのくらい酔っているかもわかる相手です。

「そんなに飲んでないよ?」

「色々疲れてるんですよ…」

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