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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第34章 終わり
男には終わりがあり、穴の開いた女には終わりがない。
私に終わりがあるのだろうか…
いや、このまま終わってしまうのだろうか…
一つの節目の歳になってふと思いました。
いや、終わりたくない。
幸せの青い鳥のように、どこかに私にぴったり合う鍵を持つ男性がいるのではないか?
そんな理想郷探しに駈られる思いとともに、
終わりたくないという焦りがありました。
ちょっとしたきっかけから、「プロにお任せしたい。」そんなことを思い付いた。
本当に便利な世の中である。キーワードをタップすれば欲しい情報がずらりとヒットする。
値段もサービスも条件も、それこそピンからキリまである。
最初は、安全面から店舗型をチョイス、
当日電話可という即席タイプにさっそく電話を入れる。
『留守電の場合はメッセージを』
に、ならってメッセージを残す。
スタッフは何名かいるという案内に1時間くらいで返事がくるだろうと待っていた。
ところが、2時間待っても連絡がない。
そこでもう一度連絡するも音沙汰なし…
またしばらく間をおいて掛けるとようやく応答があった。