この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
連攣鎖(つれづれぐさ)*
第43章 願望
当日の約束の時間に約束の場所に向かいます。
約束通りの服装を互いに確認しましたが、
第一印象は『普通の人』…
そして相手の方も私を意外に思っていることが表情からわかりました。
そして目的地に向かうまでもほぼ会話はなく、くだけた感じで、特に気配りもありませんでした。
そういうプロでないのですから致し方ありません。
そして、既に青い鳥を見失った感がありました。
期待し過ぎたのでしょうか…
でも、ここまできて逃げ出すことは出来ませんでした。
ホテルに入ります。
そういったニーズに対応する部屋があることすら知りませんでしたが、
メールのやり取り後に検索すれば、そういう部屋を用意しているホテルが沢山あり、
ある意味、自分がさほど変態ではないと、安心しました。
受付で、その状態だけでノーマルでないとバレてしまう私は恥ずかしくて離れて待ちますが、
ぎゅうぎゅうになりながらエレベーターに乗って部屋に着きました。
メールで、メニュー的なものを確認されましたが、全ての願望を打ち明けるのが恥ずかしくて、ノーマルなお任せにしました。