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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第43章 願望
顎が疲れるまではいかなくても、喉が渇いていましたが、これで最後と気合いを入れました。
〔ありがとうね。〕
労いの言葉をもらい、腰を下ろす間もなく肩を掴まれ立たされます。
「クルッと後ろを向いて…」
次に何が起こるかわからないまま指示が飛びます。
「半歩進むとベッドの縁だからそこで止まって…」
総括は主宰の担当のようです。
「そこでお辞儀をして…」
後ろ手に拘束されたままなのでバランスが悪くふらふらしました。
「もっと、もっと、下に布団丸めてあるから頭を突っ込む感じで…」
工事現場のクレーンのように指示に従いながら、お辞儀をしていきます。
「もう少しで布団に触れるから、足揃えてみて、」
言われるままに動くとポスッと布団に埋もれました。
顔が埋まり息苦しいので横を向きました。
「ふふっ」
〔いい眺めですねぇ〕
【自分の格好イメージ出来てる?】
うぅっ…はいっ…
後ろ手にした手は頭の方に重心が寄ってしまい伸ばすことが出来ません。
お尻を頂点にして『く』の字を潰したような格好になっています。
閉じた足も固まってしまいました。
〈わかってるなら説明して欲しいな。〉