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あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお

ーーーーーよくあることだわ。
吉木冴子(よしきさえこ)はそう言い聞かせた。
よくあること。
そう捉えてしまえば、罪悪感も減少する。
「ぐあっ………、ああ………っ」
冴子が履いているヒールの踵が、
男の頬にめり込む。
男の息づかいが荒くなってきた。
ブリーフ1枚だけという滑稽な格好で床に伏せている。
ーーーーー小さな個室。
グレーの絨毯張り、取って付けたようなシャンデリアがある。
もっともその灯りは薄く目を凝らさなければ見えない。
チープな造りは否めない。
冴子自身、こんなことは初めてなのだ。
ちゃちい官能小説かアダルトビデオのようだわ、
とどこか頭が醒めていた。
日常は疲れる。
吉木冴子は小学校の教員だ。
背中までの黒髪に銀縁めがね。
中肉中背、美人でもなく不細工でもない。
吉木冴子(よしきさえこ)はそう言い聞かせた。
よくあること。
そう捉えてしまえば、罪悪感も減少する。
「ぐあっ………、ああ………っ」
冴子が履いているヒールの踵が、
男の頬にめり込む。
男の息づかいが荒くなってきた。
ブリーフ1枚だけという滑稽な格好で床に伏せている。
ーーーーー小さな個室。
グレーの絨毯張り、取って付けたようなシャンデリアがある。
もっともその灯りは薄く目を凝らさなければ見えない。
チープな造りは否めない。
冴子自身、こんなことは初めてなのだ。
ちゃちい官能小説かアダルトビデオのようだわ、
とどこか頭が醒めていた。
日常は疲れる。
吉木冴子は小学校の教員だ。
背中までの黒髪に銀縁めがね。
中肉中背、美人でもなく不細工でもない。

