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あんなこんなエロ短編集
第11章 少年少女も脱皮する

「…………お前さぁ。
この部屋どうにかならないわけ?」
煙を吐き出しながら胡座をかいているヤブキが、
ぐるりと部屋を見渡した。
壁一面にカナトの顔が貼ってある。
あたしはブラとショーツを身につけ、
コーラを飲みながら首を振った。
「ぷはー。
ならないわけ。カナトじゃなきゃダメなの」
「俺、彼氏なんだけど………」
ヤブキが眉を下げる。
「表面上でしょ。
あたしたち、そんなんじゃないし」
本音をスパッと。
腹の内なんて言いにくい世の中で、あたしは
ヤブキには正直だ。
「あーそーですか」
「不満ならやめる?」
あたしはニヤッと笑う。
「いや、する」
即答するヤブキ。
だよねー、セックスするのは大義名分が必要
だもんね。
まだセフレ作るほどこなれてないしね。
ヤブキは灰皿にギュッと煙草を押し付けると、
立ち上がりワイシャツを羽織りネクタイを締めた。
「帰って課題しよっと。
じゃな、またな」
カタカタと指定カバンを持って出ていく。
「んーまたねー」
あたしは右手を挙げた。
煙のニオイばれないのだろーか。
あたしたちは、15歳。
私立高校の1年生だ。
ちなみに高偏差値の進学校。
「カナトぉ…」
ライブ映像はクライマックスに差し掛かっていた。
この部屋どうにかならないわけ?」
煙を吐き出しながら胡座をかいているヤブキが、
ぐるりと部屋を見渡した。
壁一面にカナトの顔が貼ってある。
あたしはブラとショーツを身につけ、
コーラを飲みながら首を振った。
「ぷはー。
ならないわけ。カナトじゃなきゃダメなの」
「俺、彼氏なんだけど………」
ヤブキが眉を下げる。
「表面上でしょ。
あたしたち、そんなんじゃないし」
本音をスパッと。
腹の内なんて言いにくい世の中で、あたしは
ヤブキには正直だ。
「あーそーですか」
「不満ならやめる?」
あたしはニヤッと笑う。
「いや、する」
即答するヤブキ。
だよねー、セックスするのは大義名分が必要
だもんね。
まだセフレ作るほどこなれてないしね。
ヤブキは灰皿にギュッと煙草を押し付けると、
立ち上がりワイシャツを羽織りネクタイを締めた。
「帰って課題しよっと。
じゃな、またな」
カタカタと指定カバンを持って出ていく。
「んーまたねー」
あたしは右手を挙げた。
煙のニオイばれないのだろーか。
あたしたちは、15歳。
私立高校の1年生だ。
ちなみに高偏差値の進学校。
「カナトぉ…」
ライブ映像はクライマックスに差し掛かっていた。

