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愛はいっぱい溢れてる
第2章 幸せのあしあと
私の義母 美香子(みかこ)さん
とにかく、働き者。
優しくて、頼りがいのあるお姑さん。
私の娘もお祖母ちゃんが大好き!
特技はそろばん。
この物語は美香子さんがバリバリの事務員さんだった頃がスタート。
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バス停で迷子になっていた犬。
従業員さんが可愛くて、かまってあげていたら会社まで着いて来てしまった。
首輪はしてない。
マルチーズとポメラニアンをかけた、真っ白なワンちゃん。
体は小さく、生まれて間もない感じ。
何処かで飼われていたようで、はぐれて迷子になったのかもしれない?
その犬は、そこの社長さんにも可愛いがられて、暫く会社のアイドルだったそうです。
みんな、自分のお弁当の残りをあげて、昼休みは犬を囲んで和やかな時間を送っていた。
はい、ここで一つ注意点。
可愛いからって、何でもあげていい訳ありません。
例えば、犬に玉ねぎは食べさせてはいけないのです。
そのお弁当の中に玉ねぎがあったかどうかは定かではありませんが、犬にだって、受け付けられない食べ物があります。
ゲーゲー吐き出し、グッタリしてしまった。
みんな心配。
「美香子さん、可哀想だから動物病院に連れて行ってあげて」
と社長の一言。
社長命令で、就業時間中、犬の命を助ける為に事務員は動物病院へと急ぐ。
日本の会社がみなこんな会社だったら、ニートは減ったかもしれません。
と、ここまで読んで下さった読者様は思ってくれたかもしれません?(笑)