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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第1章 退屈な日々
人は俗物、決して聖人君子にはなれない。
醜く、汚く、小賢しく。
それでも人は過ちを繰り返す。
金カネとうわ言のように繰り返し、人を陥れ、蹴落とし、必死になってその地位にしがみつく。
何故、人はこうも残酷で金のためなら天使にも悪魔にもなれるのだろうか?
色と欲にまみれ、神からの天罰を食らう。
だが、次から次へとその繰り返し…
何故、人は欲という物を前にするとこんなにも脆いのか。
誰もが持ちうる暗黒な部分を引き出す為に、色と欲を目の前にしてそれでも聖人君子でいられるのか?
夕方近くまでベッドで寝ていた。
「もう夕方になるよ、早く起きてよ。もう私そろそろ行く時間だから」
ナツはオレを揺すって起こそうとした。
「…んだよ、もうそんな時間か」
オレはまだ寝ていたい気分だ。
また下半身が元気な状態だ。
「なぁ、いつものやってよ」
「そんな時間ないよ。早く起きなさい!」
「わかった、起きるからやってくれよ」
オレはズボンとボクサータイプのパンツを下ろした。
朝勃ちならぬ、夕勃ちだ。
「早く終わらせてよね」
ナツはそう言ってオレの屹立した下半身を掴み口に含んだ。
「あぁ、そこ、もっと舌使って」
ナツはめんどくさそうに舌を使い、亀頭を舐めた。
どんどんと気分が高まる。
「ねぇまだ?」
早くしてよと言わんばかりにナツが急かす。
「ん、もうちょい。そのまましごいて」
ナツはオレの勃起した一物を上下にしごいた。
「あぁ、出る。…うっ!」
オレはナツの口の中で果てた。
ナツはティッシュでオレの精子をペッと吐き出した。
「じゃあ行ってくるから。テーブルにお金置いてあるからテキトーに何か買って食べてね」
ナツは急ぐように玄関でヒールを履いて部屋を出た。
さて、今日は何しようか。
窓を開けると、夕陽が沈みかけてた。
さっきの女はナツ。本名は奈津美という。オレはいつもナツとよんでいる。
22才、キャバクラに勤務している。
そしてナツのヒモのような生活をしているオレは古賀 亮輔(こがりょうすけ)23才
現在はナツの住むワンルームマンションに居候している。
知り合ったきっかけは、オレのツレが元黒服の店員で、飲み会の時に知り合った。