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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第1章 退屈な日々
オレはルート配送の仕事をしていた。
ルート配送といっても、各自販機にジュースやらコーヒーならを補充する仕事だ。

まぁその仕事も僅か3ヶ月で辞めた。

その前は現場でガードマンをしていた。

これもまた、炎天下の中で交通誘導していたのだが、あんなくそ暑い最中、ただボーッと突っ立っているだけで汗がダーッと出て、やってらんねーってな感じで辞めた。

で、その前は引っ越し屋の仕事。これも腰を痛めてすぐに辞めた。

今まで何度職を変えたかわからない。

ナツは飲み会で知り合って、その後、深い関係をもった。

オレとしては単なるセックスだけの相手としか見てなかった。

だけど、ナツはオレの事を惚れ込み、現在はナツの家に転がり込んでいる。
まぁオレもロクに働かないでフラフラしてるもんだから、住んでいたアパートの家賃が滞納して、住み処を探しているところにナツと知り合い、その数日後、ヤツの部屋に転がり込むようになった。

キャバクラで勤めているだけあって、容姿は悪くない。
指名客も多く、店の売り上げにかなり貢献しているみたいだ。


それに引き換えオレは定職にも就かずこうやって夕陽近くまでゴロゴロしているワケだ。

まぁこんな事を繰り返していたら、ナツにも愛想がつきるだろう。

それならそれで結構、また住み処を探せば良いだけの事だけだから。

でもいつまでこんな事をしてればいいのだろうか。

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