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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第36章 母親からの援助

これでいいんだ。ようやく兄にも笑顔が戻った。
オレはそれだけで満足だった。
「達也、生活はどうしてるの?」
母親も兄の生活の事は気にかけていた。
「とりあえず、まだ大学生だけど、学費を稼がないとならないし、ギリギリだけど何とか生活はしています…」
「だったら学費の事はお母さんに任せて。本来ならあなたはここに住むべきなんだけど…ちょっと色々とあってね。だから亮輔と二人で暮らしてるの。一緒に住めなくてゴメンね…だからあなたには住む場所も学費も何もかもがお母さんが援助するから、いくらでも言ってちょうだい」
そう言うと母親は、兄に通帳と印鑑、キャッシュカードを渡した。
「お父さんのマンションを売ったお金なんだけど、これはあなたが持ってなさい。住む所も近いうちに探してあげるから。もう何も心配しなくていいのよ」
兄はそれを受け取り、深々と頭を下げた。
「ありがとう、お母さん…」
「そうよ、アタシはあなたのお母さんなんだから、困った事があったらいつでもいらっしゃい」
「…はい、わかりました。ではまた来ます。亮輔、ありがとうな」
兄はそう言って玄関で靴を履き、一礼してドアを開けた。
…ん?気のせいか、今一瞬ニヤっとし、口元をゆがませたような?
多分、母親からの援助を受けて、嬉しかったんだろう。
少なくとも、オレはそう思っていた。
オレはそれだけで満足だった。
「達也、生活はどうしてるの?」
母親も兄の生活の事は気にかけていた。
「とりあえず、まだ大学生だけど、学費を稼がないとならないし、ギリギリだけど何とか生活はしています…」
「だったら学費の事はお母さんに任せて。本来ならあなたはここに住むべきなんだけど…ちょっと色々とあってね。だから亮輔と二人で暮らしてるの。一緒に住めなくてゴメンね…だからあなたには住む場所も学費も何もかもがお母さんが援助するから、いくらでも言ってちょうだい」
そう言うと母親は、兄に通帳と印鑑、キャッシュカードを渡した。
「お父さんのマンションを売ったお金なんだけど、これはあなたが持ってなさい。住む所も近いうちに探してあげるから。もう何も心配しなくていいのよ」
兄はそれを受け取り、深々と頭を下げた。
「ありがとう、お母さん…」
「そうよ、アタシはあなたのお母さんなんだから、困った事があったらいつでもいらっしゃい」
「…はい、わかりました。ではまた来ます。亮輔、ありがとうな」
兄はそう言って玄関で靴を履き、一礼してドアを開けた。
…ん?気のせいか、今一瞬ニヤっとし、口元をゆがませたような?
多分、母親からの援助を受けて、嬉しかったんだろう。
少なくとも、オレはそう思っていた。

