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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第44章 本当の出生の真相

「あの、その生まれた子供は男ですか、女ですか?」
達也は身を乗り出して弁護士に聞いてみた。
「ったく何でそこまでお前さんに言わなきゃなんないんだか。まぁいい、生まれたのは男で、今頃は15,6才になってるはずだ」
達也の顔色が変わった。鴨志田が生んだ子供が男で現在は15か16になる。
「それ、オレの弟です!亮輔といって今は15才です。オレはてっきりオヤジと鴨志田との間に生まれた子供だと小さい頃からそう聞かされました。
まさか亮輔が全く血の繋がってない弟だったなんて…」
達也は愕然とした。あの父親と母親との間に生まれたのはオレだけなのか?
ならば何故、父親は鴨志田との間に出来た子供だと言ったんだろう。
それが原因で両親は離婚した。
「まぁ、これはあくまでもオレの推測に過ぎないが」
弁護士が口を開いた。
「お前さんのオヤジは離婚後にかなり昇進したらしいな。しかも何人もの連中を追い越して重要なポストに就いた。
てことはだ、鴨志田がお前さんのオヤジに頼んだんだろ、父親はお前だと。で、お前さんのオヤジも同時期に紗栄子と深い関係を持ってたみたいだ。二股かけてやがったんだな、その女は」

