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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第50章 僕が社長になります

沢渡は難色を示した。
「達也さん、確かに社長は貴方を次期社長として、指名しましたが、いくらなんでも今は早すぎます。
達也さんはまだ大学生でしかも未成年だ。こう言っちゃなんですが、経営の事をご存知なんですか?」
てっきり自分が社長の代役を任されるのかと勘違いした沢渡は、話にならない、とばかりに言い放った。
「確かに僕はまだ大学生でしかも19才という年齢です。それに沢渡さんから比べたら、僕なんて、まだまだガキです。
だからこそ、鴨志田さんを我が社に引き入れて、新体制を作るんです。
社長は、いや、オフクロは鴨志田さんの事をヘッドハンティングする予定だったのです。
経営コンサルティングという経歴を持つ鴨志田さんをオフクロは前から引き抜こうとしていたんです。
鴨志田さんは経営のプロです。
だから鴨志田さんを秘書に僕が後を継ぎます。
沢渡さん、貴方が了解してくれれば、他の社員達も納得してくれるはずです。
どうか、お願いします!」
達也はテーブルにおでこをつけるようにして頭を下げた。

