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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第50章 僕が社長になります

沢渡は沈痛な表情で話、席に座った。
「で、沢渡さん。このまま社長の行方が解らないとなると、誰が社長の代わりをするかという話です。
そのために今日は鴨志田さんを紹介しようと思いまして、沢渡さんにご無理を言ってお誘いしたわけです」
達也は申し訳なさそうに沢渡に詫びながらも、次の社長についての話をしに、この店に案内したという事を伝えた。
「まぁ、確かにいつまでも社長不在のままで業務は難しいですね」
沢渡は自分が社長代行として、やるつもりだと思っていた。そのための話をすると思っていた。
が、しかし、達也の口から出たのは意外な言葉だった。
「沢渡さん、社長は僕に次の社長になって欲しいとおっしゃってましたよね?それで僕なりに考えたのですが、私が代役として社長を引き受けたいのですが」
「えっ?」
沢渡は呆気にとられた。
達也はまだ大学生でしかも未成年だ。まだまだ社長になるのは早すぎる。

