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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第53章 罠

(フフっバカな男…会社に行けば全てが解るわ)
妖艶な笑みを浮かべ、沢渡が部屋を出て数分後に鴨志田もホテルを後にした。
「もしもし、おはよう。あの頑固オヤジ、どうしてもアナタを社長にするのが面白くないみたいね。一応やるだけの事はやったわ。後は全てアナタに任せるから。もうすぐで社長の座はアナタのものになるわ」
鴨志田は達也に連絡した。
【ご苦労様、で、バッチリ撮れたんだろうな?】
「ご心配なく、ちゃんとこの中に全て入ってるわ。あの男の醜い姿がね」
【よし、では仕上げにかかろう、亮輔は今頃荷物をまとめて出て行く準備をしてる。ようやく作戦が終了しそうだ。アンタには随分手伝ってもらって感謝してるよ】
「それより約束は守ってね。財産分与の件を」
【解ってる。それもこれもオレが社長に就任したと同時にアンタに渡すから期待してくれ】
達也は電話を切った。
まず沢渡をこちら側に抱き込む。アメと鞭を使って。
そして亮輔はあのマンションを出て行く。
計画は順調に進んでいる。
仕上げはアイツを闇に葬る…
達也は不敵な笑みを浮かべ、自宅を出た。

