この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第66章 真相

社長は亮輔の肩をバンと叩いて笑みを浮かべた。
とりあえず仕事は決まった。
とにかく今は食っていく事だけを考えよう。
そしていつか、達也に復讐してやる、亮輔を目標は、兄を地獄に落とす事、ただそれだけだ。
一方、達也は邪魔者の鴨志田を消し、ますます勢いに乗る。
達也の大胆かつ巧妙な手腕で、会社は母親が所有していた時よりも、更に拡大していった。
同時に達也の態度にも変化が表れた。
今までは沢渡をはじめとする役員に対し、物腰の柔らかい好青年だったが、徐々に本性を表し、傲慢な態度で、役員連中を叱責し、誰も逆らう者はいなくなる程で、副社長である沢渡の意見にも耳を貸さず、ワンマンな経営で社員は戦々恐々となっていた。
ほとんどの社員が達也より年上だが、お構い無しに怒鳴り散らし、物を投げつけ、ヤル気が無いと判断したら、即刻解雇にする。

