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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第69章 再建

何故、沢渡は弁護士と手を組んだのか。
それは達也が社長就任の時まで遡る。
沢渡は鴨志田に誘われ、一夜を共にした動画が出回り、この事を揉み消す事と、前社長の達也の母親が所有していたマンションと土地を売却し、その金を受けとるという条件で達也を社長にする事に賛成した。
だが、沢渡は達也を全く信用していなかった。
そのうちボロが出るだろうと。
最初のうちは物腰の柔らかい好青年を演じていた達也が、いずれ図に乗り、ワンマンになる事を見越して、達也がよく依頼した弁護士と何度か顔を合わせるうちに、弁護士から言われた一言が引き金となった。
「沢渡さん、アンタいつまであの小僧をのさばらせておくつもりなんだい?ヤツは破滅するタイプの人間だ。
ほっといたらアンタんとこの会社、大変な事になるぜ」
それは沢渡も重々承知していた。
それは達也が社長就任の時まで遡る。
沢渡は鴨志田に誘われ、一夜を共にした動画が出回り、この事を揉み消す事と、前社長の達也の母親が所有していたマンションと土地を売却し、その金を受けとるという条件で達也を社長にする事に賛成した。
だが、沢渡は達也を全く信用していなかった。
そのうちボロが出るだろうと。
最初のうちは物腰の柔らかい好青年を演じていた達也が、いずれ図に乗り、ワンマンになる事を見越して、達也がよく依頼した弁護士と何度か顔を合わせるうちに、弁護士から言われた一言が引き金となった。
「沢渡さん、アンタいつまであの小僧をのさばらせておくつもりなんだい?ヤツは破滅するタイプの人間だ。
ほっといたらアンタんとこの会社、大変な事になるぜ」
それは沢渡も重々承知していた。

