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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第71章 精算

「そうか。君にとっては、あの会社はイヤな思い出しかないからな。すまんね、君の気持ちを汲み取らずにこんな事を言って」
「いや、そんな事ありません。沢渡さんがそこまで僕の事を思っていてくれただけでありがたいです」
再び頭を下げた。
「だが、せめて私の気持ちだけは受け取って欲しい」
そう言って沢渡は懐から、通帳と印鑑、そしてキャッシュカードを取り出した。
「亮輔くん、これだけは受け取って欲しい。これは私のほんの気持ちだ。金だけじゃないのは重々承知してる。だが、この先の生活の足しにしてくれないだろうか?」
亮輔は通帳を開いた。
そこには1000万と記載されていた。
しかも亮輔の名義だ。
「こんなの受けとれませんよ!だってこれは兄がインチキして得た金じゃないですか?」
亮輔は兄が悪どい事をして得た金を受けとるつもりはない。
そんな汚い金などいらない、施しは受けるつもりはない、とばかりに。
「いや、そんな事ありません。沢渡さんがそこまで僕の事を思っていてくれただけでありがたいです」
再び頭を下げた。
「だが、せめて私の気持ちだけは受け取って欲しい」
そう言って沢渡は懐から、通帳と印鑑、そしてキャッシュカードを取り出した。
「亮輔くん、これだけは受け取って欲しい。これは私のほんの気持ちだ。金だけじゃないのは重々承知してる。だが、この先の生活の足しにしてくれないだろうか?」
亮輔は通帳を開いた。
そこには1000万と記載されていた。
しかも亮輔の名義だ。
「こんなの受けとれませんよ!だってこれは兄がインチキして得た金じゃないですか?」
亮輔は兄が悪どい事をして得た金を受けとるつもりはない。
そんな汚い金などいらない、施しは受けるつもりはない、とばかりに。

