この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第77章 一生付きまとう

相変わらず、サビの部分を外し、声が裏返ってしまう。
それでも凜はオレの歌をちゃんと聴いていた。
「すごーい、この歌難しいんだよ。ちょっと音程外れてたけど、大丈夫だよ」
凜がパチパチと拍手してくれた。
「じゃあ、次は私が歌うね」
凜は慣れたようにマイクを握り、何度も歌った事があるだろう、曲を歌った。
歌い慣れてるせいか、サビやビブラートもしっかりと歌い上げた。
「上手いじゃん。よくカラオケには行くの?」
そうじゃなきゃこんなに歌いこなせないはずだ。
「うーん、たまに独カラしたりするかなぁ、何かストレス発散の為に行ったりしてるよ」
「独カラって何?」
「えー、知らないの?お一人様でカラオケに行くことだよ。よく1人でカラオケに来る人多いみたいだよ」
1人でカラオケかよ。空しくなんないのか、そんな事して。
「何で1人でカラオケに行くの?誰も聴いてないのに1人で歌ってつまんなくない?」
「そんな事ないよ~、普段歌わない曲とか、この歌を練習するために1人で来るとか、そういう人いっぱいいるんだから」
オレはどうも世間の事には疎いみたいだ。
テレビなんて滅多に見ないし、何の曲が流行ってるのか、何が流行なのかさえ知らない。
第一、そんな余裕すら無かったからだ。
1人でホテルやインターネットカフェで寝泊まりして、毎日のように寝場所を探していたオレは、流行のものなんて知るはずもない。
それでも凜はオレの歌をちゃんと聴いていた。
「すごーい、この歌難しいんだよ。ちょっと音程外れてたけど、大丈夫だよ」
凜がパチパチと拍手してくれた。
「じゃあ、次は私が歌うね」
凜は慣れたようにマイクを握り、何度も歌った事があるだろう、曲を歌った。
歌い慣れてるせいか、サビやビブラートもしっかりと歌い上げた。
「上手いじゃん。よくカラオケには行くの?」
そうじゃなきゃこんなに歌いこなせないはずだ。
「うーん、たまに独カラしたりするかなぁ、何かストレス発散の為に行ったりしてるよ」
「独カラって何?」
「えー、知らないの?お一人様でカラオケに行くことだよ。よく1人でカラオケに来る人多いみたいだよ」
1人でカラオケかよ。空しくなんないのか、そんな事して。
「何で1人でカラオケに行くの?誰も聴いてないのに1人で歌ってつまんなくない?」
「そんな事ないよ~、普段歌わない曲とか、この歌を練習するために1人で来るとか、そういう人いっぱいいるんだから」
オレはどうも世間の事には疎いみたいだ。
テレビなんて滅多に見ないし、何の曲が流行ってるのか、何が流行なのかさえ知らない。
第一、そんな余裕すら無かったからだ。
1人でホテルやインターネットカフェで寝泊まりして、毎日のように寝場所を探していたオレは、流行のものなんて知るはずもない。

