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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第15章 父の最後の言葉
やっと手に入れた自由なのに、却って不自由にさえ感じてしまう。

人間とはこんなにも煩悩の塊だらけなんだと改めて痛感した。

オレも母親と同じようにセックスに溺れていく血を受け継いでいるのだろうか。

今オレは禁欲生活をしてるのと同じだ。

いくら我慢をしても、性欲だけは抑えきれない。
1度父親に内緒で母親の家の前まで行った事があるが、その時は父親に対する裏切りの行為だと思い、引き返した事もあった。

その日は部屋でひたすら自慰に耽ってオレの中にある性欲を追い払うかのように何度もザーメンを放出した。

この性欲だけは抑えきれない、でも母親とまた肉体関係を結ぶのは最大のタブーだ。
じゃあどうすればいいのか?
オレは教室にいる女子達を注意深く観察した。だが、どれもガキ臭く、母親のような淫靡で性欲をかきたてる程のヤツはいなかった。

ゲームの話やアニメの話、そしてアイドルの話等をしているヤツらが幼すぎて性の対象にもならなかった。

まだ15才だから、女の身体に興味があるのは健全な証拠だ。だが、相手が母親となると健全どころか、許されぬ行為だ。

教室で教科書を広げても、家で飯を食っても、浮かんでくるのは母親の裸体だった。

父親に相談しようと思ったのだが、相談したところでどうにもならない事だと思い、話す事を控えた。

そして季節は梅雨に差し掛かった頃、父親は海外へ短期間の出張があるとオレに言い、当面の生活費として10万円を渡してくれた。オレは以前の蓄えがあるから必要ないと言ったが、父親はこれでたまには好きな物でも買ってこいと言い、オレのポケットに札を入れた。

「しばらく留守にするが、ちゃんと戸締まりだけはしておくんだぞ」
そう言い残して父親は家を出た。

そしてそれが父親の最後の言葉になるとは全く思いもよらなかった。

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