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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第15章 父の最後の言葉
父親の家に引っ越して1ヶ月が経過した。
オレの通っている高校は普通科で共学だ。

自分から積極的に話をするのが苦手なオレは教室にいても誰とも話さず、授業が終わるまでぼんやりと窓の外を眺めていた。
オレの席は窓際で、外に目をやると校庭で体育の授業をしている他のクラスの連中がマラソンをしていたり、バスケをしていたりとそんな光景をボーッと見ているうちに授業が終わり、カバンを持ってさっさと帰る日々を送っていた。

…退屈だ。父親には何の不満もない。むしろ血の繋がらないオレに対し、実の父親以上に接してくれている。
不満どころか、感謝の気持ちでいっぱいだ。

だが不思議なもので、あれほど母親の下から離れたかったのに、いざ離れて暮らしてみると、刺激がなく、退屈な日々で苦痛になる事もある。

いや、それまでが刺激がありすぎて今が一番幸せな時なんだ、と自分に言い聞かせても、母親と過ごした性に傾倒した日を懐かしがっているもう一人のオレがいた。

毎日のように、母親の腟内や口内にザーメンをぶちまけて快楽だけを求めていた時を思いだし、授業中や部屋にいる時に勃起してしまい、自慰をして気持ちを落ち着かせようとしても、セックスの味をしめたこの身体が快楽を求めていた。

気がつけば、頭の中は母親との情事に身を委ねた時の事ばかりが頭に浮かび、また母親とセックスをしたいという欲求にかられていた。

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