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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第89章 商品として

「そんなとこに立ってないでお座りなさい」
女オーナーはあくまで優しい口調でオレに語りかける。
沢渡さんの言ってた、ここから先は一切の責任は負えないと言ったが、ここにどんな危険性があるのだろうか。
オレは言われるがままにソファーに腰かけた。
「沢渡さんから大体の事は聞いてると思うけど、改めて説明するわね。ここは高級会員制のレンタルクラブ。そして貴方はレンタル要員という事。お客様は有名芸能人や政界の方、大財閥の方々が利用する秘密のクラブなの。
で、お客様は貴方をレンタルするんだけど、1日という人もいれば、1週間、更には1ヶ月レンタルしてくれるお客様もいるわ。その間、貴方はお客様と共に生活をするの。
まぁ、大体はセックスの相手なんだけど、中にはちょっとクセのある人もいるから注意してね。
ただ、レンタル期間中はいかなる場合でも途中で放棄してはならない。解ったかしら?」
「えぇ、それは事前に知らされました」
…何だろ、この佇まい。母親とソックリだ。
「貴方も随分とその若さで苦労したのね。血の繋がらないお兄さんの為に振り回されてきて。
実の母親は殺され、育ての母親は海外に飛ばされて薬物中毒者となって帰国。
さぞかし辛い思いしたでしょうね」
そんな事まで調べがついていたのか。それとも沢渡さんが事前にそう言ってくれたのか。
「貴方の目は悲しみに満ちているわね。でもいい?お客様の前ではそんな目をしちゃダメ。
機嫌を損なうような顔は禁物よ」
女オーナーはあくまで優しい口調でオレに語りかける。
沢渡さんの言ってた、ここから先は一切の責任は負えないと言ったが、ここにどんな危険性があるのだろうか。
オレは言われるがままにソファーに腰かけた。
「沢渡さんから大体の事は聞いてると思うけど、改めて説明するわね。ここは高級会員制のレンタルクラブ。そして貴方はレンタル要員という事。お客様は有名芸能人や政界の方、大財閥の方々が利用する秘密のクラブなの。
で、お客様は貴方をレンタルするんだけど、1日という人もいれば、1週間、更には1ヶ月レンタルしてくれるお客様もいるわ。その間、貴方はお客様と共に生活をするの。
まぁ、大体はセックスの相手なんだけど、中にはちょっとクセのある人もいるから注意してね。
ただ、レンタル期間中はいかなる場合でも途中で放棄してはならない。解ったかしら?」
「えぇ、それは事前に知らされました」
…何だろ、この佇まい。母親とソックリだ。
「貴方も随分とその若さで苦労したのね。血の繋がらないお兄さんの為に振り回されてきて。
実の母親は殺され、育ての母親は海外に飛ばされて薬物中毒者となって帰国。
さぞかし辛い思いしたでしょうね」
そんな事まで調べがついていたのか。それとも沢渡さんが事前にそう言ってくれたのか。
「貴方の目は悲しみに満ちているわね。でもいい?お客様の前ではそんな目をしちゃダメ。
機嫌を損なうような顔は禁物よ」

