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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第185章 ケリをつけてやる
ヤツは刀の刃の向きを横に変え、左手で剣先を添えるような構えで、ジリジリと間合いを詰めた…
オレは沢渡さんの横で左手を後ろのポケットに入れている銃をいつでも抜けるよう、身構えた。

下手に動くと斬られる、お互いに構えたまま、動かない。

目で相手の動きを牽制している…

「私のオヤジは殺し屋だった。しかもヤクザに雇われるような形でコリアンタウンを襲撃した。
だが、それもこれも病気がちなオフクロの医療費が必要な為、やむ無く…
そしてオヤジはその技を伝授した弟子と闘い、負けて死んだ…
まさかその弟子直伝の殺し技を身につけたとはな…
いいだろう、この勝負、受けてやろう!亮輔くん、手出しは一切無用だ!さぁ、来い!その刀でこの首を斬ってみろ!」

身体中にもの凄い殺気を漲らせ、沢渡さんは素手でヤツと戦うつもりだ…

不利だ、素手と刀じゃ圧倒的に素手の方がヤバい!

するとヤツは、コンテナの鍵を開けた…

「降りてきな…外でケリつけてやっからよ。あんな狭い場所じゃ、この刀は振り回せないからな、クックックック」

(今だ!)オレはヤツが背を向けた瞬間、銃を構えて、ヤツに発砲した!


【パァーン、パァーン、パン】

当たったか…?

オレはコンテナの外に出た…

「危ない!」

ヤツは瞬時に体勢を変えて弾を避けた、いや、オレが撃つ事を予想していたかのように…

(殺られた…)

ヤツはオレに刃を向けた…

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