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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第28章 初仕事

オレはその中に入っていけず、また一人でスマホをいじっていた。
こんな調子で午後の仕事をやっていけるのだろうか。
昼の休憩時間が終わり、オレはまた午前中と同じように雑用に追われていた。
おい、釘持ってこいだの、バール持ってこいだの、相変わらず名前で呼ばれない。
こんな連中なのかコイツらは。
結局、誰もオレの名前は呼ばず、この人は何ていう名前なんだという事すら知らずにその日の作業は終了した。
オレは汚れた作業着をバタバタと叩き、手を洗ってワゴン車に乗り込んだ。
向こうから話しかけてくれないのならこっちから話しかければいいかとも思ったが、車内では相変わらずタバコの煙と車に揺られ寝ているヤツらで帰りの渋滞に巻き込まれながらも、ようやく到着した。
時間は19時を回っていた。
寮の近くにある事務所に食堂があってオレはそこで晩飯を食べた。
ようやく1日が終わった。
寮に着いたが、何もする気力もなく、作業着のままオレは寝てしまった。

