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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第30章 荷物を何とかしないと
求人サイトをくまなく調べてみたが、高校中退のオレが出来る仕事は肉体労働しかないみたいだ。
高校中退なんて言うが、実際はほんの数ヶ月しか通っておらず、最終学歴は中卒だ。

ダメだ、全く仕事が見つからない。
オレは焦った。
帰るところがないからだ。
母親の所へ帰ろうと思えば帰れるが、たった数日で戻ってくるなんてみっともなくて出来ない。
それに母親の所にはもう戻りたくない。

何かいい仕事はないだろうか。どれもこれも18才以上からだ。
もうすぐで16才になるが、それでもまだ2年以上経たないとちゃんとしたところへは就職出来ない。

またファストフード店でバイトしようか。
でも住むところがない。
寮が完備してあるところじゃないと、住むところが無く、野宿になってしまう。

それか父親のマンションがまだ売られてないのであれば、しばらくはあそこに住んで通うことにしようか。

オレは手持ちの金がいくらあるか財布の中を見た。現金で二万八千円ある。

通帳にはいくらか使ったが、まだ80万程は残っている。

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