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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第12章 ピスケスの女 奉仕の章
最近、桃をモチーフにしたストラップをつけている女性を多く目にする。
ビー玉より小さめで、ローズクォーツか何かのパワーストーンで出来ているようだ。
目立つものではないが、流石に講義を受けている生徒の半分が、バッグだったりペンケースだったりスマフォにつけていたりするのを見ると、何かの流行りなのかと思う。
スクールの受付窓口に居る事務の沢井莉菜に「お疲れ様」と声を掛けると「お疲れ様でーす」と元気よく返してくる。
視界に桃のストラップが目に入った。
「沢井さん、それって今、流行り?」
「んん? これですか?」
莉菜はつまんで揺らしながら、桃のストラップを僕の目の前に持ってきた。
「うん。つけている人が多いね」
「あれえ。先生知らないんですか?これ最近オープンしたタロット占いのお店のラッキーチャームですよお」
「タロット?」
「ええ。めっちゃ当たるんですぅー。今片思いしてる人とのこと観てもらったんですけど、なんていうか、なんでそこまでわかるの? ってびびっちゃう」
「それはすごいね」
「女子は占い好きですからねー。――あ、あの。星占いもみんな好きですよ」
「いいよいいよ。タロットは人気だからね」
てへっと笑う莉菜に手を振りスクールを立ち去った。――タロットか。
ビー玉より小さめで、ローズクォーツか何かのパワーストーンで出来ているようだ。
目立つものではないが、流石に講義を受けている生徒の半分が、バッグだったりペンケースだったりスマフォにつけていたりするのを見ると、何かの流行りなのかと思う。
スクールの受付窓口に居る事務の沢井莉菜に「お疲れ様」と声を掛けると「お疲れ様でーす」と元気よく返してくる。
視界に桃のストラップが目に入った。
「沢井さん、それって今、流行り?」
「んん? これですか?」
莉菜はつまんで揺らしながら、桃のストラップを僕の目の前に持ってきた。
「うん。つけている人が多いね」
「あれえ。先生知らないんですか?これ最近オープンしたタロット占いのお店のラッキーチャームですよお」
「タロット?」
「ええ。めっちゃ当たるんですぅー。今片思いしてる人とのこと観てもらったんですけど、なんていうか、なんでそこまでわかるの? ってびびっちゃう」
「それはすごいね」
「女子は占い好きですからねー。――あ、あの。星占いもみんな好きですよ」
「いいよいいよ。タロットは人気だからね」
てへっと笑う莉菜に手を振りスクールを立ち去った。――タロットか。